嗜眠と不眠~冬から春への移行期
春になると「春眠暁を覚えず」との言葉通り、朝が起きづらく身体がだるく感じる人がいます。これは気温が上昇
して交感神経の緊張が緩むため、春の寒暖差により自律神経が乱れるなど色々な説明がされています。
著者の鍼灸院で調べたところ、体力がない、胃腸の弱い人に嗜眠を生じることが多くなっていました。したがって消化の良いものを食べ、日光の下で散歩など軽い運動をして胃腸の働きをよくするのが効果的です。
起床時に部屋に光が入りにくい場合は起床の 30 分前に自動で照明が点灯するなど工夫しても効果的です。逆に春に不眠傾向の人はつよいストレスがかかっていることが多いのでなるべくゆったりとする時間を持ったり、ぬるめの温度でゆっくりと入浴し、カフェインは控えましょう。
鍼灸では、太白・脾兪など脾胃に関わるツボを用います。