■盛夏の食養生~熱中症の予防と疲労回復
院長著作『四季の健康法』から引用しています。
①熱中症予防の食材
◎身体を冷やし余分な水分を出す(清暑利水)~西瓜、キュウリ、レタス、白菜、トマト、その他生野菜、緑豆(春雨)、バナナなど果物。
◎水分を補い、渇きを止める~水、キュウリ、トマト、メロン、西瓜、果物、豆腐、ブドウ(気血を補う働きも)。
◎発汗したら塩分をとる~熱中症予防になります。
◎夏野菜の苦みは頭をすっきりさせ、気分を改善する~苦瓜、ピーマン。
◎カフェインは控えめに
コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶などは利尿作用により補水効果が弱くなりますので水分補給はカフェインを含まないものにしましょう。
②食欲増進の食材
◎食欲増進には香りのよい香辛料・つまもの類・お酢(芳香健脾:香りで胃腸の働きを良くする)~唐辛子、ワサビ、山椒、生姜、紫蘇、ミョウガ、酢を料理に使いましょう。ただし胃腸の弱い人は刺激があるので控えめにしましょう。
唐辛子 わさび 生姜
③体力をつける食材(熱中症予防、暑さでの体力低下の改善)
◎バランスの良い食事
穀物、野菜、豆類、海藻、肉、魚などバランスよく食べるのが基本。野菜以外は加熱したものを食べて生ものは控えめに。
◎気を補う(補気)~大豆、豆類、馬鈴薯、モロヘイヤ、ウナギ、ナツメなど。
◎血を補う(補血)~人参、豚肉、魚、イカ、タコ、ブドウ、ライチ、赤貝など。
◎陰を補い陰陽のバランスをとる(補陰)~南瓜、アワビ、牡蠣、ホタテ。
◎酢・すだち・レモン~クエン酸は疲労回復の効能がありますので積極的に使いましょう。石塚左玄「夏は酢」。酢の物、酢豚、マリネ、ドレッシングなど。
◎冷えたものは控えめに~胃腸の働きが低下します。冷飲食の後はお白湯を飲んで胃腸を暖めましょう。
カボチャ ウナギ お酢
④食中毒予防~3原則「食中毒菌を付けない・増やさない・やっつける」厚労省
梅雨のところで詳しく書きました。