梅雨は、湿度が高く、身体にも余分な水分が溜まりやすくなります。鍼灸では、脾胃(胃腸の働き・リンパの流れに関係・免疫に関係)に関するツボに、鍼灸をすると、リンパ液の流れが改善し、免疫をアップして疲労倦怠感に対応できます。以下に橋本鍼灸院でよく使用するツボをアップします。以下の画像は院長作成のiPhoneアプリ「経絡ツボ検索3D」の画像です。
脾兪・胃兪というツボです。脾胃の働きをよくして、疲労倦怠感に対応します。胃腸の働きが弱ったり疲れていると、ツボが弛緩して冷えてきます。
臍の上1寸にある水分というツボは、その名の通り身体の水はけをよくするツボです。またウイルス性胃腸炎の下痢にも対応します。臍の横は天枢(てんすう)というツボで、胃腸の弱りに対応します。臍の下3寸には関元(かんげん)というツボがあり、おなかの冷えにお灸をしてにおいの少ない下痢に対応します。臍の上、4寸には中脘(ちゅうかん)というツボがあり、やはり胃腸症状に対応します。
今度は足の脾胃のツボです。足先の太白(たいはく)というツボは、胃腸の働きを改善して、疲労倦怠感に対応します。特に疲労倦怠感に著効があるつぼです。体力低下が強ければお灸をします。その右側のツボは公孫(こうそん)といいます。太白と同じ働きがありますが、加えて胃痛、胸部痛にも対応できます。足首の上のツボは三陰交(さんいんこう)といいます。立ちくらみや血液循環が悪い時に使用します。膝の下のツボは陰陵泉(いんりょうせん)といいます。身体に余分な水分があるときに使用すると排尿を促進します。
上記のツボは、症状だけでなく、脈・舌・ツボの状態をよく観察して、適切なツボを選択して用います。
■鍼灸師向けのツボ情報をアップします。「経絡ツボ検索」 「経絡ツボ検索PRO」
🟢「経絡ツボ検索」の太白穴の掲載情報
太白(たいはく)SP3
【出典】『霊枢』九鍼十二原・本輸
【要穴】兪土穴、原穴
【交会等】
【部位】足内側,第1中足指節関節の近位陥凹部,赤白肉際.
【中医穴性】通腸逐穢《鍼灸精粹》.和胃調中,清利湿熱《
【中医主治】
腹脹,消化不良,便秘,胃痙攣,嘔吐,疝気,潰瘍性大腸炎,
【古典主治】
■『鍼灸抜粋』
「脾の脈注ぐところ兪土とす。銅人に針すること三部、
■『鍼灸抜粋大成』
「銅人に鍼三分、灸三壮。 〇病治 腹脹、食化せず、泄瀉、嘔吐、腰痛み、
■『鍼灸重宝記』
「針三分、灸三壮、腹はり食化せず泄瀉、嘔吐、腰いたみ、
■『鍼灸説約』
「針三分。灸三壮。股膝口䯒疼痛、転筋、骨痛を治す。」
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■『鍼灸聚英』
「脾脈所注為兪土。銅人鍼三分、灸三壮。〇主身熱煩満、
🔵「経絡ツボ検索PRO」の太白穴の掲載情報
太白(たいはく)SP3
【出典】『霊枢』九鍼十二原・本輸
【要穴】兪土穴、原穴
【交会等】
【部位】足内側,第1中足指節関節の近位陥凹部,赤白肉際.
【中医穴性】通腸逐穢《鍼灸精粹》.和胃調中,清利湿熱《
【中医主治】
腹脹,消化不良,便秘,胃痙攣,嘔吐,疝気,潰瘍性大腸炎,
【古典主治】
■『霊枢』
⬤九鍼十二原第一
陰中之至陰.脾也.其原出於太白.太白二.
⬤本輸第二
脾出於隠白...注於太白.太白.腕骨之下也.為腧.
⬤熱病第二十三
熱病而汗且出.及脈順可汗者.取之魚際大淵大都大白.
⬤厥病第二十四
厥心痛.腹脹胸満.心尤痛甚.胃心痛也.取之大都大白.
■『鍼灸甲乙経』
⬤巻 三 / 諸穴 / 足太陰及股凡二十二穴第三十
太白者、土也。在足内側核骨下陷者中、足太陰脈之所注也。為兪。
⬤巻 七 / 六経受病発傷寒熱病第一(中)
熱病而汗且出、及脈順可汗者、取魚際、太淵、大都、太白、
⬤巻 七 / 六経受病発傷寒熱病第一(下)
熱病先頭重額痛、煩悶身熱、熱争則腰痛不可以俛仰、胸満、
⬤巻 八 / 五藏六府脹第三
脾脹者、脾兪主之、亦取太白。
⬤巻 九 / 寒気客於五藏六府発卒心痛胸痹心疝三虫第二
厥心痛、暴泄、腹脹満、心痛尤甚者、胃心痛也、取大都、太白。
⬤巻 九 / 肝受病及衛気留積発胸脇満痛第四
胸脇脹、腸鳴切痛(一云胸脇支満、腹中切痛)、太白主之。
⬤巻 九 / 脾受病発四肢不用第六
身重骨酸不相知、太白主之。
⬤巻 九 / 三焦約内閉発不得大小便第十
大便難、中渚及太白主之。
⬤巻 十 / 熱在五藏発痿第四
痿不相知、太白主之。(一云身重骨痿不相知)
⬤巻十一 / 気乱於腸胃発霍乱吐下第四
霍乱逆気、魚際及太白主之。
■『太素』
⬤巻第二十五·傷寒 / 熱病説
熱病汗且出、及脈順可汗者、取之魚際、太泉、大都、太白、
⬤巻第二十六·寒熱 / 厥心痛
厥心痛、腹脹胸満、心尤痛甚、胃心痛也、取之大都、太白。
■『備急千金要方』
⬤巻十三 心藏方 / 心腹痛第六 / 針灸法
胃心痛取大都、太白。
⬤巻十八 大腸腑方 / 咳嗽第五
脾咳、刺足太白。
⬤巻三十 針灸下 / 頭面第一 / 頭病
目窓 中渚 完骨 命門 豊隆 太白 外丘 通谷 京骨 臨泣 小海 承筋 陽陵泉 主頭痛寒熱、汗出不悪寒。
⬤巻三十 針灸下 / 心腹第二 / 胸脇
太白 主胸脇脹切痛。(《甲乙》云:腸鳴切痛。)
⬤巻三十 針灸下 / 心腹第二 / 心病
大都 太白 主暴泄、心痛腹脹、心痛尤甚。
⬤巻三十 針灸下 / 心腹第二 / 脹満病
太白 公孫 主腹中脹食不化、鼓脹腹中気大満。
太白 公孫 主腸鳴。
⬤巻三十 針灸下 / 心腹第二 / 泄痢病
太白 主腹脹、食不化喜嘔、泄有膿血。
⬤巻三十 針灸下 / 心腹第二 / 咳逆上気
凡咳喘、曲沢出血立已。又卒咳逆逆気(缺文)、咳唾噫、善咳、
⬤巻三十 針灸下 / 四肢第三 / 腰脊病
太白 行間 陰陵泉 主腰痛不可俛仰。
⬤巻三十 針灸下 / 四肢第三 / 膝病
解谿条口 丘墟 太白 主膝股腫、胻酸転筋。
⬤巻三十 針灸下 / 熱病第五 / 熱病
太白主熱病、先頭重顔痛、心煩悶、身熱、熱争則腰痛不可以俛仰。
⬤巻三十 針灸下 / 熱病第五 / 霍乱
太白 主霍乱逆冷。
⬤巻第二十七·針灸中 / 大腸病第八
治咳嗽法:。。。脾咳、刺足太白。。。
⬤巻第二十八·針灸下 / 消渇第一
曲泉、陰谷、陰陵泉、復溜、凡此諸穴、断小便利大佳、不損陽気、
太白:
太白二穴:在足内側核骨下陷者中。刺入三分、留七呼、灸三壮。(
脾。出隠白為井。足太陰脈也。流於大都為營。注於太白為兪。
太白二穴、土也。在足内側、核骨下陷中。足太陰脈之所注也、
■『鍼灸聚英』
「脾脈所注為兪土。銅人鍼三分、灸三壮。〇主身熱煩満、
■『鍼灸抜粋』
「脾の脈注ぐところ兪土とす。銅人に針すること三部、
■『鍼灸抜粋大成』
「銅人に鍼三分、灸三壮。 〇病治 腹脹、食化せず、泄瀉、嘔吐、腰痛み、
■『鍼灸重宝記』
「針三分、灸三壮、腹はり食化せず泄瀉、嘔吐、腰いたみ、
■『鍼灸説約』
「針三分。灸三壮。股膝口䯒疼痛、転筋、骨痛を治す。」