橋本鍼灸院で、よく使用するツボを紹介します。
背部と腹部では上図のツボを使用します。背部では、臓腑の名称がついている通り、肺兪は肺に症状、心兪は心臓などの症状に用います。また心兪は喘息の時に気管支を拡張する働きがあります。膈兪は胃腸症状やストレス緩和に用います。身柱は「ちりげ」とも言われますが、「気を散らす」ということで小児の疳の虫に用いられます。また肺に働いて風邪の諸症状に用いられます。脾兪・胃兪は胃腸症状に用いられます。腎兪・膀胱兪・胞肓は慢性腰痛や頻尿・夜間尿に用いられます。
腹部では、中脘穴は胃腸症状に、天枢は冷えのぼせ、ストレス緩和、胃腸症状に、大巨穴は腰痛・頻尿に、関元穴は腰痛・下半身の弱り・精力減退などに用いられます。上半身の緊張に用いることもあります。
手と足ではこのようなツボを使用します。合谷は上半身の緊張を緩めたり、風邪の症状に用います。手の爪の際の井穴は喉の痛みや高血圧に用います。後溪穴は、腰痛や精神疲労に用います。神門は同じく精神疲労、不眠などに用います。足のツボでは、太白、公孫穴は胃腸の不調や食欲不振、体力低下に用います。太衝・行間穴はストレス緩和に用います。内庭、厲兌穴は身体の炎症傾向を緩和するために用います。
頭では、主に百会穴を使用します。症状に応じて、左右に位置を変えて皮膚に水平にごく浅く刺入します。頚椎症、肩こり、頸の痛みなどに用います。
下の画像は、院長作成の『経絡ツボ3D』アプリの画像です。立体表示で全身のツボをあらゆる角度から観察できます。