太白穴~疲労・食欲不振・梅雨時のツボ:疲労倦怠感、食欲不振、などを改善。
🔵経絡でいうと、足の太陰脾経(ひけい)のツボで、脾経の原穴(げんけつ)です。原穴とは、五臓の脾臓の状態がよく現れるツボのことです。
脾臓とは西洋医学の脾臓(Spleen)とは異なり、胃腸の消化吸収排泄、免疫機能などを主る東洋医学で考える臓腑のことです。
脾臓が、過労や梅雨時期の高湿度で弱ると、疲労倦怠感、食欲不振、胃もたれ、気分が落ち込む、便が出にくい、軟便、痰がからむ、むくみ、などの症状がでます。
太白は、そんな症状を改善する働きがあります。
このツボが弛緩したり、冷えたりしている時に、細い鍼でごく浅く刺針すると、ツボが充実して暖かくなり、脾臓の働きがよくなってきます。
そして、疲労倦怠感や食欲不振などが徐々に消失してきます。
🔵現代中国では、腹脹,消化不良,便秘,胃痙攣,嘔吐,疝気,潰瘍性大腸炎,腸炎,痢疾,痔ろう,腰痛,下肢麻痺或疼痛等などに用いられています。
※出典:『針灸腧穴学』(楊甲三1989年)、『経絡穴位与針灸概要』(靳士英他1996年)、『針灸集錦』(鄭魁山1984年)
🔵ツボの場所:足内側,第1中足指節関節の近位陥凹部,赤白肉際.(WHO)
これではよくわからないので、画像をご覧ください。
🔵当院では太白穴を、脈が弱い、体力が低下している、胃腸の調子が悪い方によく用いています。鍼をすると、直後に脈は幅が広がり、胃腸が動き出し、食欲がでてきます。体力を補い、胃腸を調えるのに最適なツボです。
🟢「経絡ツボ検索」:院長作成のツボアプリ。鍼灸師用ですが、ツボの正確な位置がわかるので、一般の方も活用できます。iPhone用・アンドロイド用があります。