30代男性。10年程前より、潰瘍性大腸炎で西洋医学の治療を受けているが、ステロイドの量が増えて、鍼治療を併用してほしいと来院される。下血と腹痛が継続している。身体を調べると、背部・腰部の緊張がとてもつよく、同時に胃腸の働きが弱っていた。鍼灸では、「肝」が亢進して、「脾胃」が弱っていると考えて、背部と足の太白穴に鍼をしました。10回ほどで下血は止まり、腹痛もその後消失しました。週に一度根気よく施術して、その後ステロイドも休止することができました。
多くの場合、潰瘍性大腸炎は上記の方のように、ストレスで身体がつよく緊張していて、同時に胃腸の働きが弱っていることで発症しています。身体の緊張をとると同時に胃腸の働きを改善することで徐々に体質改善されて軽快していくことが多いですね。
※記載の症例は、当院の鍼灸を受療されて同じような経過をたどることを保証するものではありません。症状・病気の程度、生活習慣や体質の違いで効果は異なることがあります。施術を受けられる際の参考としてご覧ください。